冷凍の鳥刺しは、表示どおりに解凍して一度きり
冷凍の鳥刺しは、商品に書かれた保存方法・期限・解凍方法に従って扱うのが基本です。解凍は表示の方法で食べる分だけ行い、解凍後は再冷凍せずに早めに食べきりましょう。解凍後に何日もつかは商品ごとに違うため、表示の期限に従い、書かれていなければ買った店に確かめてください。冷凍は保存のための工程で、菌をなくす処理ではありません。
通販やお土産で冷凍の鳥刺しを手に入れると、「どうやって解凍するの?」「賞味期限はいつまで?」「余ったらもう一度凍らせていい?」と迷うことがあります。商品ごとに加工の方法や包装が違うため、まず頼りにしたいのはパッケージの表示です。
- 受け取る・買う寄り道せず持ち帰り、すぐ冷凍庫へ
- 冷凍で保存する表示の保存温度と期限を確認する
- 食べる分だけ解凍する表示の方法で。調理台に放置しない
- 解凍したら早めに食べる再冷凍しない。開封後は期限にかかわらず早めに
どの段階でも、商品に書かれた指示がいちばんの基準です
この記事では、冷凍鳥刺しの表示の読み方、持ち帰りから保存まで、解凍方法、解凍後の扱いの順に、厚生労働省や消費者庁などの公的資料をもとに紹介します。
冷凍鳥刺しは、まず商品表示を確認する
冷凍の鳥刺しは、製造者によって部位やカットの仕方、包装、保存できる期間が異なります。一般的な目安より先に、手元の商品の表示を確認しましょう。受け取ったときに一度読んでおくと、解凍する日に慌てずに済みます。
名称・用途
鶏肉(生食用)
生で食べる用途の商品か
保存方法
-18℃以下で保存
家の冷凍庫で守れる温度か
期限
消費期限 ○○.○○.○○
開封前・表示どおりに保存した場合の日付
解凍方法
冷蔵庫で解凍/解凍後はお早めに
書かれていれば、この方法と時間を守る
注意事項
生食によるリスクの説明
子ども・高齢者などは生食を控える
表示の文言は商品によって異なります。上は確認する場所を示すための例です。
期限は「開封前・表示どおりに保存した場合」の日付
食品の期限には、消費期限と賞味期限の2種類があります。消費期限は、定められた方法で保存した場合に安全性を欠くおそれがないと認められる期限です。賞味期限は、期待される品質を十分に保てると認められる期限を指します。
消費者庁のQ&Aは、期限表示は開封前の状態で、定められた方法により保存した場合の期限だと説明しています。一度開封した食品は、表示されている期限にかかわらず、早めに食べることが望ましいとされています。冷凍鳥刺しの賞味期限を見るときも、保存温度や開封の有無とあわせて確認してください。
出典:消費者庁「食品の期限表示に関する情報」
消費者庁「加工食品の表示に関する共通Q&A(第2集:消費期限又は賞味期限について)」
「生食用」の表示と、リスクの説明もあわせて読む
鹿児島県の「生食用食鳥肉の衛生基準」は、表示の目標として、生食用である旨、処理・加工を行った施設の名称と県名、生食によるリスクの説明を挙げています。リスクの説明には、食肉の生食には食中毒のリスクがあることや、子ども・高齢者・食中毒に対する抵抗力の弱い人は生食を控えることが含まれます。
出典:鹿児島県「生食用食鳥肉等の安全確保について」生食用食鳥肉の衛生基準
持ち帰ったら、すぐ冷凍庫へ入れる
厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」は、冷蔵や冷凍などの温度管理が必要な食品は買い物の最後に買い、購入したら早めに帰るよう呼びかけています。持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。お土産で持ち帰る場合も、移動中に溶けないよう、店の案内に沿って保冷剤や保冷バッグを使うと安心です。
同じ資料は、家庭の冷凍庫を-15℃以下に保つことを目安にしています。鹿児島県の衛生基準でも、生食用食鳥肉を冷凍で保存・運搬するときは-15℃以下(-18℃以下が望ましい)とされています。商品に「-18℃以下で保存」などと書かれている場合は、その表示に従ってください。
- 受け取ったら、すぐに冷凍庫へ入れる
- 袋や容器に入れたまま保存し、ほかの食品に肉汁がかからないようにする
- 表示の保存温度と期限を確認し、いつ食べるか決めておく
出典:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
鹿児島県「生食用食鳥肉等の安全確保について」
冷凍鳥刺しの解凍方法は、商品の指示を優先する
解凍方法が商品に書かれている場合は、その方法と時間を守りましょう。生で食べる商品は、製造者が味や衛生面を考えて解凍方法を決めています。表示と違う方法で早く解凍しようとしないでください。
商品に解凍方法が書かれている?
書かれている
- その方法・時間どおりに解凍する
- 解凍後の期限や扱いも表示に従う
書かれていない
- 購入先や製造者に確認する
- 自己流で早く解凍しようとしない
どちらの場合も、調理台での室温解凍と、解凍後の再冷凍は避ける
調理台に置いたまま、室温で解凍しない
厚生労働省は、凍っている食品を調理台に放置したまま解凍するのはやめるよう示しています。室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があるためです。一般的な食品の解凍方法としては、冷蔵庫の中や電子レンジで行うこと、水を使う場合は気密性のある容器に入れて流水を使うことが紹介されています。
これは加熱して食べる食品も含めた一般的な注意です。冷凍鳥刺しのように生で食べる商品は、どの方法を使うかを商品の表示で確認し、指定がない場合は購入先や製造者に問い合わせると確実です。
食べる分だけ解凍し、解凍したらすぐ食べる
同じ資料は、料理に使う分だけ解凍し、解凍が終わったらすぐ調理するよう勧めています。小分けになっている商品なら、その日に食べる分だけを取り出しましょう。食卓に出したあとも、長い時間出しっぱなしにしないことが大切です。
切り分けるときは、手と器具を分けて洗う
解凍した鳥刺しを切り分けるときは、ほかの食品への二次汚染にも気を付けます。厚生労働省は、生の肉を扱った後は手を洗うこと、生の肉を切った包丁やまな板を洗わずに野菜や調理済みの食品を切らないことを呼びかけています。薬味を先に切っておくと、器具を使い回さずに済みます。
- 解凍方法と解凍時間は、商品の表示どおりにする
- 調理台に置いたまま、室温で解凍しない
- 食べる分だけ解凍し、解凍したらすぐ食べる
- 生肉を扱った手・包丁・まな板は、ほかの食品に使う前に洗う
出典:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
厚生労働省「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」
解凍後は再冷凍せず、早めに食べきる
「解凍したけれど食べきれなかった」ときに迷うのが再冷凍です。厚生労働省は、解凍した食品を使わないからといって、冷凍や解凍を繰り返すのは危険だとしています。解凍した鳥刺しは、もう一度冷凍して保存しないでください。
解凍後に冷蔵庫で保存できるかどうか、いつまでに食べるかも、商品の表示に従います。表示の期限は開封前を前提にしているため、封を開けた鳥刺しは期限の日付を待たずに食べきりましょう。食べきれる量を考えて解凍することが、いちばん確実な対策です。

室温に長く置いたもの、期限を過ぎたもの、表示どおりに保存できなかったものは、生で食べるのをやめましょう。加熱すれば元どおりに食べられる、とは考えないでください。
出典:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
消費者庁「加工食品の表示に関する共通Q&A(第2集)」
「冷凍してあるから安全」ではない
冷凍の鳥刺しについて、「冷凍すれば菌は死ぬのでは?」と考える人もいます。茨城県はカンピロバクターの解説で、冷凍した鶏肉からもカンピロバクターは検出されており、冷凍しても完全に死ぬことはないと考えられると説明しています。
魚のアニサキスについては、食品安全委員会が-20℃以下で24時間以上の冷凍が有効だと紹介しています。ただし、これは寄生虫についての説明です。鶏肉の食中毒の原因として知られるカンピロバクターに、同じ考え方は当てはまりません。冷凍は、あくまで品質を保ち、流通させるための工程と考えましょう。
そのため、冷凍鳥刺しでも、子どもや高齢者、体調の優れない人は生で食べるのを控えてください。


出典:茨城県「カンピロバクターの食中毒」
食品安全委員会「『食の安全ダイヤル』に寄せられた質問等Q&A(生物系物質)」
鹿児島県「生食用食鳥肉等の安全確保について」
冷凍鳥刺しに関するよくある質問
冷凍鳥刺しの賞味期限はどれくらい?
商品によって異なるため、パッケージの表示で確認してください。期限は、開封前の状態で表示どおりに保存した場合の日付です。冷凍庫の温度が保てなかったときや、一度解凍したときは、同じ期限まで持つとは考えないでください。
解凍した鳥刺しを再冷凍してもいい?
再冷凍は避けてください。厚生労働省は、冷凍と解凍を繰り返すのは危険だとしています。食べきれる分だけを解凍するようにしましょう。
食べたあとに体調が悪くなったら?
下痢や腹痛、発熱などが続くときは、医療機関に相談してください。受診の際は、いつ・何を・どれくらい食べたかを伝えると、診察の助けになります。

冷凍の鳥刺しを取り寄せたいときは、通販に対応しているお店を次の一覧から探せます。
通販での選び方と、鹿児島で通販に対応している店は、次の記事にまとめています。

冷蔵と冷凍で何日もつのか、店が案内している期限の例は、次の記事で紹介しています。

冷凍鳥刺しは「表示どおり」に扱う
冷凍の鳥刺しは、通販やお土産でも鹿児島の味を楽しめる便利な形です。受け取ったらすぐ冷凍庫に入れ、表示の保存温度と期限を確認しておきましょう。
解凍は商品に書かれた方法で、食べる分だけ行い、解凍したら早めに食べきります。再冷凍や室温での解凍は避けてください。
冷凍されていても、生の鶏肉を食べるリスクがなくなるわけではありません。わからない点は購入先に確認し、食べる人の体調や年齢に合わせて判断しましょう。