鳥刺しの専門店、正体は街の「かしわ店」
鳥刺しの専門店は、鶏肉だけを扱う「かしわ店」や、鳥刺しを持ち帰りで売る店のことです。鹿児島では、こうした店で買って帰る人が多くいます。
「どんな店があるの?」「スーパーとは何が違う?」「鹿児島のどこにある?」。そんな疑問に答えます。店の種類、鹿児島の12店、エリア別の店の数、選ぶときに見ることをまとめました。
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鳥刺しの専門店とはどんな店?
鳥刺しの専門店に、決まった定義はありません。この記事では、鶏肉や鳥刺しを中心に扱う店をそう呼びます。鹿児島では、大きく4つの種類があります。
| 種類 | どんな店か | 買い方 |
|---|---|---|
| かしわ店・鶏肉店 | 鶏肉だけを扱う精肉店。店で鶏をさばき、刺身にして売る | 持ち帰り |
| 持ち帰りの専門店 | 鳥刺し、炭火焼、焼き鳥、唐揚げなどを持ち帰りで売る | 持ち帰り |
| 農場・加工会社の直売店 | 鶏を育てる農場や、鶏肉を加工する会社が開く売り場 | 持ち帰り・通販 |
| 鶏料理の店 | 鳥刺しや炭火焼を店内で出す料理店 | 店で食べる |
「かしわ」は鶏肉のことです。鹿児島には、店名に「かしわ店」「鶏肉店」「食鳥」と付く店が多くあります。
店内で食べる料理店を思い浮かべる人もいるでしょう。鹿児島では、買って帰る店のほうが多数です。当サイトの掲載店176店のうち、135店が持ち帰りに対応しています。
かしわ店と直売店の違い
かしわ店は、仕入れた鶏を店でさばいて売ります。町の中にあり、夕食のおかずとして買いに来る人が中心です。量り売りに対応する店もあります。
直売店は、農場や加工会社が自分で開く売り場です。鶏を育てるところから手がける店もあります。真空パックにして冷凍した鳥刺しを置き、通販に対応する店が多いのが特徴です。
スーパーや居酒屋と何が違う?
いちばんの違いは、鶏の種類や処理の方法を、店が自分で決めていることです。各店の案内を読むと、次のような特徴が見えてきます。
- 鶏の種類を選んでいる:親鶏、地鶏、黒さつま鶏など、使う鶏を決めている
- 店でさばく:仕入れた鶏を店で焼き、さばいて刺身にする
- 量り売りに対応:ほしい量や部位を伝えて買える
- 自分で育てる:直営の農場で鶏を育て、処理から販売まで行う
すべての店が、4つとも当てはまるわけではありません。店ごとの違いは、次の節の表で確かめてください。
スーパーは、パックに入った鳥刺しを手に取って買えます。居酒屋は、料理として店で食べます。量や部位を選ぶことは、あまりできません。かしわ店や直売店は、店の人に聞きながら、家で食べる分を買えるのが強みです。
皮を焼いてから刺身にする店が多い
鹿児島の鳥刺しは、皮の表面を焼いてから切るのが一般的です。日置市の庄助は、皮と身の表面をバーナーであぶると案内しています。さつま町の段ストアーも、皮を焼いてからさばいています。
ただし、表面を焼いても、中は生のままです。焼いてあるから安心、とは言えません。
全国では鶏肉の店で買う人は14.7%
トリサシサツマは2026年10月、全国の487人にアンケートを行いました。鳥刺しを食べたことがある218人のうち、精肉店や鶏肉の専門店で買ったことがある人は14.7%です。

九州・沖縄に住む人に限ると、37.0%でした。そのほかの地域では11.5%です。鶏肉の店で買う習慣は、九州に根づいています。
記述の欄には、店を選んで食べているという声もありました。
「食べるときは自分の体調が万全なとき、専門店でいただくようにしています。」30代女性・千葉県
アンケートのくわしい結果は、次の記事で紹介しています。

鹿児島の鳥刺しの専門店12店
当サイトの掲載店から、12店を紹介します。店の案内に「専門店」「鶏肉店」「直売所」などとある店を、エリアが偏らないように選びました。内容は2026年10月14日時点の掲載情報です。
| 店 | エリア | 特徴 |
|---|---|---|
| 鶏刺し専門やまひろ | 鹿児島市(天文館周辺) | 鶏刺しの持ち帰り専門店。天文館から歩ける |
| 地鶏の元 西田店 | 鹿児島市(中央駅周辺) | 鶏刺しと炭火焼を持ち帰りで売る。県内に8店舗 |
| かしわの鳥新 | 鹿児島市(谷山) | 昭和55年創業。鳥刺しと焼き鳥を扱い、全国発送にも対応 |
| 臼井食鳥 | 鹿児島市(郡山) | 鳥刺しの専門店 |
| 鶏どうらく | 霧島市 | 鶏肉専門店。朝びきの鶏を、焼きからさばきまで店で行う |
| 坂留鶏肉店 | 霧島市 | 鹿児島空港から徒歩10分ほど。直営の養鶏場で鶏を育てる |
| あきらの店 | 湧水町 | 鶏刺しの専門店。県産の親鶏を使い、量り売りが中心 |
| 早水鶏肉店 | 湧水町 | 1984年創業。直営の農場で鶏を育てる |
| 庄助 | 日置市 | 1985年創業の持ち帰り専門店。朝びきの親鶏を店内で切る |
| 福元かしわ店 | 薩摩川内市 | 創業50年を超える。地鶏の刺身とごて焼きが看板 |
| 鶏屋ひらはら | 鹿屋市 | 2005年創業。刺し身と加工品を約20種類そろえる |
| 大摩桜 | 南九州市 | 生産農場に直結した直売所。2019年にオープン |
営業時間や定休日、鳥刺しの取り扱いは、店によって変わります。行く前に、各店のページか電話で確かめてください。
12店のうち、鹿児島市が4店、霧島市と湧水町が2店ずつです。専門店は、県内の各地にあります。
観光で訪れるなら、駅や空港からの近さで選ぶと動きやすくなります。鹿児島中央駅の近くには地鶏の元 西田店、天文館の近くには鶏刺し専門やまひろがあります。鹿児島空港の近くなら坂留鶏肉店です。
鹿児島の店をエリア別に見る
持ち帰りに対応している135店を、エリアごとに数えました。かしわ店や直売店のほか、精肉店やスーパーも含んだ数です。
| エリア | 持ち帰りの店 | 主な市町村 |
|---|---|---|
| 鹿児島市 | 40店 | 谷山13店、伊敷5店、天文館周辺3店 ほか |
| 南薩 | 35店 | 南九州市14店、日置市10店 ほか |
| 霧島・姶良 | 27店 | 霧島市18店、姶良市7店、湧水町2店 |
| 大隅 | 19店 | 曽於市9店、鹿屋市7店 ほか |
| 北薩 | 14店 | 薩摩川内市7店、さつま町4店 ほか |
いちばん多いのは鹿児島市の40店です。市内では、谷山に13店が集まっています。天文館周辺は3店、鹿児島中央駅の周辺は2店でした。中心部より、住宅地に多いことが分かります。
市町村で見ると、霧島市が18店、南九州市が14店、日置市が10店です。南九州市には、養鶏場や加工会社の直売所が並びます。
トップページの地図では、エリアを押すと市町村ごとの店を探せます。
チェーンで店舗の多い「地鶏の元」の場所と営業時間は、こちらで比べられます。

専門店のなかでもGoogleの口コミが多い有名店は、評判とあわせて次の記事で紹介しています。

鳥刺しを買う店を選ぶときに見ること
店を選ぶときは、評判だけでなく、表示と買い方を見ます。
生食用の表示があるか
鹿児島県は、生で食べる鶏肉について独自の衛生基準を設けています。基準では、生食用であること、加工した施設の名前と県名を表示するよう求めています。パックのラベルや店頭の表示を確かめてください。
この基準の対象は、鶏の肉です。レバーや砂肝などの内臓は、基準の対象に入っていません。
鶏の種類と部位
使う鶏は、店によって違います。長く育てた親鶏は歯ごたえがあり、味が濃いのが特徴です。地鶏や黒さつま鶏を使う店もあります。
部位は、ももとむねが基本です。量り売りの店では、部位と量を伝えて買います。部位ごとの違いは、次の記事にまとめています。

価格と予約
親鶏の刺身は、100gあたり300円前後の店が見られます。価格は店と部位で変わるので、買う前に確かめてください。
営業時間にも気をつけます。たとえば日置市の庄助は、10時から18時30分までの営業で、月曜と水曜が休みです。夜に買えるとは限りません。
その日の分が売り切れることもあります。夕方に買うなら、電話で予約しておくと確実です。頼み方と保冷のしかたは、次の記事で説明しています。

県外から鳥刺しを取り寄せる
鹿児島の店には、通販に対応しているところがあります。当サイトの掲載店では、24店が冷凍の鳥刺しを発送しています。
上の12店では、あきらの店、早水鶏肉店、福元かしわ店、大摩桜が通販に対応しています。真空パックにして冷凍で届くのが一般的です。
県外に住んでいて近くに店がない人は、通販が現実的な方法です。店の選び方と、届いた後の解凍は、次の記事を見てください。

鳥刺しの専門店でよくある質問
専門店の鳥刺しなら食中毒の心配はない?
心配がなくなるわけではありません。厚生労働省は、新鮮な鶏肉でも菌が付いていることがあると説明しています。子どもや高齢者、妊娠中の人、体調がすぐれない人は控えてください。
かしわ店と精肉店はどう違う?
精肉店は、牛・豚・鶏などの肉を広く扱います。かしわ店は、鶏肉を中心に扱う店です。精肉店でも、鳥刺しを看板にしている店があります。
買った鳥刺しは当日中に食べないとだめ?
持ち帰った鳥刺しは、当日中に食べるのが基本です。期限と保存の方法は、買うときに店で確かめてください。
日曜も開いている?
店によって違います。日曜や祝日を休みにする店もあります。行く前に、各店のページで営業日を確かめてください。
出典:厚生労働省「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」
鳥刺しの専門店は表示と買い方で選ぶ
鳥刺しの専門店は、鶏肉や鳥刺しを中心に扱う店です。鹿児島では、かしわ店や農場の直売店で買って帰るのが一般的です。
選ぶときは、生食用の表示、鶏の種類、予約の要否を確かめます。
どの店で買っても、食中毒のリスクはなくなりません。体調のよい日に、当日中に食べてください。
食中毒の原因と防ぎ方は、次の記事で説明しています。
