食べない理由は、味より「生」への抵抗
鳥刺しを食べたことがない269人に、理由を聞きました。1位は「生の鶏肉に抵抗がある」の53.9%、2位は「食中毒が心配」の53.5%。それでも、37.9%は「食べてみたい」と答えています。
食べない人は、みんな鳥刺しを嫌っているのでしょうか。理由の組み合わせを見ていくと、「こわいから食べない人」と「出会っていないだけの人」に、きれいに分かれました。
この記事は、トリサシサツマが全国の487人に行ったアンケートの結果です。調査の方法と全体の結果は、アンケート結果のまとめにあります。
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食べない理由のトップ3
設問は複数回答です。当てはまるものをすべて選んでもらいました。

「抵抗がある」と「食中毒が心配」が、ほぼ同じ数で並びました。3位は「食べる機会がなかった」の46.1%です。
目を引くのは、いちばん下の「味に興味がない」。選んだ人は12人(4.5%)しかいません。味が理由で食べない人は、ほとんどいませんでした。
「こわい派」と「出会っていない派」
複数回答なので、選び方の組み合わせで分けてみました。

「抵抗がある」と「食中毒が心配」の両方を選んだ人が45.4%。これが、いちばん大きなグループです。
次に多いのが、「機会がなかった」「近くに店がない」「知らなかった」だけを選んだ人で、37.9%でした。この人たちは、こわいとも抵抗があるとも答えていません。食べていないのは、出会っていないからです。
男性の1位は「機会がなかった」
男女で分けると、順位が入れ替わります。女性は「抵抗がある」と「食中毒が心配」が、どちらも57.3%で1位。男性の1位は「食べる機会がなかった」の53.7%でした。
馬刺しを食べたことがある人でも、1位は「機会がなかった」(52.6%)です。
「馬刺しやユッケは食べたことあるのに、なぜか鳥刺しは食べたことがなく、それについて知らないことばっかりでした。」40代女性・東京都
「一度は、食べてみたいとは、思ってますが・・・機会が、ありません・・・残念です。」30代女性・三重県
未経験者の37.9%が「食べてみたい」
続いて、機会があれば食べてみたいかを聞きました。食べたことがある人には、「また食べたいか」を聞いています。

食べたことがない人では、「ぜひ食べたい」と「機会があれば食べたい」の合計が37.9%。食べたことがある人では、80.7%が「また食べたい」と答えました。
理由によって、気持ちは大きく違う

「機会がなかった」「近くに店がない」を選んだ人は、半数以上が食べてみたいと答えています。「抵抗がある」「食中毒が心配」を選んだ人では、2割以下でした。
出会っていないだけの102人に絞ると、67.6%が「食べてみたい」です。
馬刺しやユッケを食べる人ほど、興味がある

馬刺し・ユッケ・レバ刺しを1つも食べたことがない人では、食べてみたい人は19.6%。3つすべてを食べた人では、68.2%でした。生肉料理に慣れている人ほど、次の一皿にも前向きです。
「ユッケが好きなので食べてみたいですが、どうしても鶏肉を生で食べることに抵抗はあります。」30代女性・東京都
「おそらく馬刺しと同じような感覚だと思います。」40代男性・福岡県
ちなみに、性別では男性が43.5%、女性が35.0%でした。
条件の1位は「衛生基準を満たしていると分かる店」
どんな条件なら食べてみたいかも聞いています。こちらは487人全員への設問です。

全体の70.4%が、「衛生基準を満たしていると分かる店なら」を選びました。ほかの条件を大きく引き離しています。

経験者と未経験者で比べると、「本場の地域でなら」に差が出ました。経験者は39.4%、未経験者は19.7%です。一度食べた人ほど、本場で食べてみたくなるようです。
「表面をしっかりあぶったものなら」は、どちらも26%前後で変わりません。
「あまり食べたいと思わない」人も、条件は挙げている
面白いのは、「あまり食べたいと思わない」と答えた未経験者の103人です。このうち78.6%が、何かしらの条件を選んでいました。絶対に食べない、というわけではありません。
「衛生面が基準などの設定により担保されているところがあれば、一度食べてみたいという興味はあります。」30代男性・兵庫県
「馬刺しやユッケのように衛生基準が整備され、安全性を判断しやすくなるまでは、積極的に食べたいとは思いません。」30代男性・神奈川県
「家族で食べるのではなく私だけなら1度は食べてみてもいいかなくらいですw」20代男性・新潟県
「どんな条件でも食べたくない」は18.9%
「どんな条件でも食べたくない」を選んだ人は、全体の18.9%でした。食べたことがない人では28.3%、食べたことがある人では7.3%です。
「生で食べる鶏肉料理に対して衛生基準があるかもしれませんが、ヒューマンエラーはあるものです。」50代男性・愛知県
「いくら新鮮で安全だと言われても、鳥刺しを食べることには多少の勇気が必要です。」50代女性・兵庫県
「馬刺しは好きだけど、鳥刺しはちょっと抵抗があります!」40代女性・福岡県
こうした判断は、もっともです。基準を満たした店でも、食中毒のリスクがなくなるわけではありません。厚生労働省は、鶏肉を中心部まで加熱するよう呼びかけています。
子どもや高齢者、妊娠中の人、体調がすぐれない人は、控える判断が必要です。原因と防ぎ方は、次の記事にまとめています。

出典:厚生労働省「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」
アンケートのほかの結果
「衛生基準を満たしていると分かる店なら」が1位でした。では、その基準や法律のことは、どのくらい知られているのでしょうか。次の記事で見ていきます。

全国487人アンケートの記事
- 結果のまとめと調査の概要
- 鳥刺しといえば宮崎?鹿児島?
- 食べたことがある人は何割?
- 食べない理由と「食べてみたい」人(この記事)
- 法律で禁止?リスクは知られている?
- 初めて食べた日の話(回答者の声)
このアンケートは、鳥刺しを食べることをすすめる目的のものではありません。数字とグラフは、出典として「トリサシサツマ」の名前とリンクを付ければ引用できます。